「コンピュータサイエンス・人工知能」研究室の紹介

我々の研究室に興味を持っていただきありがとうございます.
[研究テーマ設備文献メンバー卒業研究生の就職先・進学先その他のコメント ]
o  研究室で行っている研究内容
計算機科学や人工知能の研究をしています。とくに、 知的なシステムを構築する上での enabling technologies に 的を絞り、その基礎技術の研究開発に取り組んでいます。 具体的な研究テーマは下記の通りです。
  1. テキスト理解
    GDA (Global Data Annotation) タグがつけられた任意の文書を国連大学が開 発した中間言語UNL (Universal Network Language)に変換するシステムの設計 と開発を進めています。また、UNLから18ヶ国語への翻訳ができる国連大学サー バを利用して、GDAから自動変換されたUNLを各国語へ翻訳し、提示するシステ ムも同時に開発しています。なお、これらの研究は、橋田浩一博士(電子総合 技術研究所)および国連大学との共同研究です。

  2. デジタル免疫系・セキュリティシステム
    生物システムの免疫系は、自然免疫と適応免疫に分けることができます。 コンピュータシステムがより高度なセキュリティシステムを実現するために、 適応免疫を利用したディジタル免疫系システムの設計と実装を行っています。

    モバイルエージェントに、免疫系を持たせたセキュリティ機能の設計と実装を 行う予定です。

  3. 制約充足問題 (2000年度より)
    制約充足問題の1つである 3SAT において、 解が存在しない場合の極大解を2分決定グラフを用いて解く手法を開発します。

  4. クラスターシステムによる並列分散プログラミング (2000年度より)
    (北野共生システムプロジェクト原宿オフィス)
    Beowulfクラスクラスタ (32ノード) を使用した応用システムの並列分散化を行います。 とくに、遺伝的アルゴリズムの並列化を取り上げる予定です。

  5. 音環境理解・音楽情景理解 (2000年度より)
    (北野共生システムプロジェクト原宿オフィス)
    Blind Source Separation による混合音の分離を取り上げる予定です。

    音楽情景理解については、後藤真孝博士(電子総合技術研究所)と共同研究を 進める予定です。


    o  研究室の設備とその使用状況
    Work Stations --- 学生用は1台
    SUNOS 4.1.4 2台 (教員用)、
    Solaris 2台 (メールサーバ兼WWWサーバ, 1台は学生用)、
    Sparc LT 1台 (SUNOS 4.1.1, X 端末の代用).
    Personal Computers --- すべて学生用
    DELL 2台 (Windows 98)、
    HP 1台 (Windows 98/Red Hat Linux).
    プリンター
    QMS 2060 (F5, 両面印刷)、
    Sparc Printer。
    他の周辺機器は一切ありません。


    o 主要論文・著書
    ここ6年間、音環境理解研究に関する論文を人工知能関係のトップレベルの 国際会議 (AAAI、IJCAI) で発表をしています。 インターネット関連、AI チャレンジでも学会の研究会の主査をしています。 詳しくは、こちら を見て下さい。


    o メンバー
    *教授: 奥乃 博
    科学技術振興事業団 創造科学技術推進事業 北野共生システムプロジェクト
    共生系知能グループリーダ(兼務)

    * 助手: 杉本 徹

    * 卒業研究生(1999年度):

    * 共同研究者:


    o  卒研生の主な就職先・進学先
    99年度卒研生 (テキスト理解2名, ディジタル免疫系1名) は、当大学大学院に進学予定。


    o  その他コメント(受講しておくべき講義、卒研のテーマなど)
    本研究室では、システムの実装が中心となりますので、計算機資源の制約から 受け入れ可能な卒研生の数が制限されます。したがって、以下のような条件を 満たす方を数名のみ受け入れる予定です。 実際、研究室のスペースも若干名しか受け入れる余裕がありません。 従来の理科大の方針とは異なるかも知れませんが、 研究室立ち上げの初年度は予算がありませんので、ご理解下さい。
    1. アルゴリズムとデータ構造、計算機構成 (命令セットアーキテクチャ)、 計算の複雑さ、などの計算機科学ソフトウェア領域の基礎知識を有すること。
      たとえば、 『中国人郵便配達問題 --- コンピュータサイエンス最大の難関』 (西野哲郎著、講談社選書メチエ 148)が理解できる程度の知識を想定しています。
    2. プログラミングが好きなこと、大規模プログラムを書く馬力があること。
    3. 大学院進学 (進学先は問わない) を目指す人を希望します。
    4. 毎週2回の研究室ミーティング、大学院の講義 (前期)、 CSセミナー (毎週火曜日) に出席できること。
    5. 研究室内禁煙・知的所有権遵守ができること。
    6. 作成したプログラムのドキュメントを作成すること。
    7. 都内で開催される年度末の情報処理学会全国大会で発表すること。

      0:0 0:0 in JST. *** since Aug. 30 1999.


      Last update: Sat Sep 4 20:56:06 1999 by hgo
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