Julius のページ
最終更新:Tue Jan 4 18:58:58 JST 2000
Juliusとは?
Juliusとは,Linuxで動くフリーの高性能な音声認識ソフトウェアです.数万語を対象とした連続音声の認識(いわゆる音声ワープロ)を行うことができます.
現在の認識性能は,20,000語を対象とした日本語の新聞記事読み上げで,およそ90% 以上の単語認識率です.また大抵のPC上で実時間で動作します.
任意の認識用辞書・言語モデル・音響モデルを組み合わせることができるので,自分が構築したモデルを組み入れることが可能です.またソースコードを含めフリーで公開しています.
このJuliusは,情報処理振興事業協会(IPA)の共同研究プロジェクト「日本語ディクテーション基本ソフトウェアの開発」の成果物です.
動作環境
以下は動作を確認できているOS環境です.バージョン番号が少し違う程度なら,たいていは動作するでしょう.
- Linux x86: カーネル 2.0.6, 2.2.13
- Linux alpha:
- Sun Solaris: 2.5.1, 2.6, 2.7
- Sun SunOS4: 4.1.3
- SGI IRIX: 6.3
マシンスペックは高ければ高いほどよいです.使用モデルや設定によりますが,CPUは Pentium 300MHz 以上,メモリは 64 MB 以上あれば快適に動くでしょう.
Linux でマイク入力を行うには以下の条件が必要です.
- サウンドカード:16bit 16kHzできれいに録音できるもの
- サウンドドライバ:上記をサポートするドライバ
ダウンロード
現在の最新版は Julius-2.2p2 です.
アーカイブからたどってください.
お試しキット
音声認識を行うには,Juliusのほかに音響モデル・言語モデル・辞書が必要です.
そこで最低限必要なものを集めた「お試しキット」を作りました(Linux Conference '99 でアナウンスしたものです).
これさえ取っていけば,とりあえず音声認識を試してみることができます.
#ただし新聞記事から学習してるので,新聞っぽい文章以外は苦手です(^^;)
Julius users ML に参加しよう!
julius-users@luky.orgは,Juliusに関して議論するメーリングリストです.
(柴田(ひ)@福岡 さん,ご協力ありがとうございます!m(__)m)
Juliusのバグ報告やインストールに関する質問などどんな話題でもOKです.開発者(私)も参加しておりますので,かなりつっこんだ技術的な質問や要望にもお答えできると思います.お気軽にどうぞ.
参加(登録)希望の方は,
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というコマンドをメール本文の1行目行頭に書いて,アドレス julius-users-ctl@luky.org へ送って下さい。たとえば、
subscribe Akinobu Lee
などと書いて頂ければOKです。
「日本語ディクテーション基本ソフトウェアの開発」について
このJuliusは,情報処理振興事業協会(IPA)の共同研究プロジェクト
「日本語ディクテーション基本ソフトウェアの開発」の成果物です.
このツールキットにはJuliusのほかに,様々な日本語のモデルと,モデルを作成するに必要なツールが含まれています.これらは全てフリーであり,SDK を含めて 2000 年の 3 月に第1版の正式公開が予定されています.
概要・入手方法などの詳しい説明は,日本語ディクテーション基本ソフトウエアの開発ホームページをご覧下さい.
関連資料・リンク
連絡先
Julius,お試しキット,ならびにこのページに関するバグ報告・お問い合わせは李@京大 (ri@kuis.kyoto-u.ac.jp)までお願いします.
access since 1999/12/23
E-mail: ri@kuis.kyoto-u.ac.jp