Visions of Frontier

探さなくてもいい、毎日は小さな冒険の連続。

理系の就職活動のぶっちゃけ話(2)

2006.01.27 Friday 23:13 | posted by yossy
ぶっちゃけてしまうと、(大)企業から見た工学系のランクは、

東大京大>阪大レベル国立≧地方国立≒早慶>(越えられない壁)>その他私大

である。あとは教授のコネクションかな。



そのような大学からは毎年コンスタントに大企業に就職者が出るので、その人たちがリクルータとなって3月ごろに学校を訪問する。その人を通して会社見学や 面接の日時を決定する。これらは個人あるいは同じ件救出の数人で行くような小規模なものである。3,4社程度面接に行くのが平均的。



面接内容は一般に想像されるようなものとは全く異なる。自分の研究内容を学会みたいな感じでスライド発表し、何に興味があるかや自分の研究成果をどう生か すかを企業の研究員(数人程度)と話し合う。その後、2,3日中に採用不採用の通知がくる、というシステム。有名大学の場合、推薦が取れるのでそれを提出 して就職活動は終了する。



ただ、中にはM1中のインターンの成果ですでに採用不採用が決められいるので注意が必要である。例えば某電話会社とか。
研究 | comments (0) | trackback (0)

理系の就職活動のぶっちゃけ話(1)

2006.01.26 Thursday 23:40 | posted by yossy
本日はその実態がほとんど知られていない理系の就職についてぶっちゃけ話を書いてみる。



世間的に「賢い」と言われる大学の理系はよくテレビで目にするような就職活動とはほぼ無縁であり、就職率はどんな不況でも(不況だからこそ?)100%で ある。ありていに言って、世間の評判とその大学出身者の能力とやる気は比例するため、学歴とは圧倒的に精度の高い指標なのである。



大学選択の時点で将来の多くが決定されるにもかかわらず、その時点ではそのような自覚がない人が多いことこそが悲劇である。受験戦争自体は悲劇でもなんで もなく、より豊かに生きるための当たり前の闘争の1つに過ぎない。受験戦争に勝っても、例えば研究者として生きていくには国から資金を勝ち取り続けなけれ ばいけない。最近は競争的資金と言うものがどんどん増えている。芸能人がああやっていられるのも度重なるオーディションに勝ち続けたからだ。



東大京大クラスではほとんどの人間が松下だろうがホンダだろうが第一希望通りに就職できる。つまり、そういう人から順に枠を埋めていく。逆に、3流大学だ と個人の能力がいかに高いかを面接でアピールしても効果は薄く、何らかの賞がなければほとんど考慮してもらえない。個人的な感想としては、国際会議で発表 したかどうか、なければ国内で何回発表したかが重要になるように思える。しかし、教授が無能だと資金獲得ができないのでいくら本人が優秀でも発表は出来ず 評価はしてもらえない。
研究 | comments (0) | trackback (0)