========================================================================= Julius インストールの手引き (1999/02/20 新訂) (1999/04/20 改訂) (1999/10/04 改訂) (2000/02/14 改訂) (2000/05/11 改訂) ========================================================================= □Quick Start % ./configure % make builds "julius", "mkbingram", "adinrec" under their directories. Optionally, % make install installs the executables under /usr/local/bin. When you are using Linux and have trouble with mic input, first doubt the mixer setting, and then try these configuration each by one or both at once. Force OSS API even on ALSA: % ./configure --with-mictype=oss Input threading support: % ./configure --enable-pthread □準備 以下のものは必須ではありませんが,あればJuliusの機能が拡張されます. ・GNU readline/history ライブラリ ファイル名入力での補完と履歴参照が使用可能になります. ・libsndfile (音声ファイル入出力ライブラリ) 様々な形式の音声ファイルが読み込み可能になります. http://www.zip.com.au/~erikd/libsndfile/ 使用不可の場合 raw形式と wav 形式(無圧縮)のみ読み込めます. 使用する場合はJuliusのインストールに先だってこれらのインストールを済 ませておいてください. 次にJuliusのソースパッケージを展開し,展開先のディレクトリへ移動します. % gunzip -c -d julius-3.1.tar.gz | tar xvf - % cd julius-3.1 □configureの実行 configureスクリプトは,OSの種別やマイク入力の有無,Cコンパイラや使用 ライブラリ,CPUのエンディアンなどの動作環境を自動検出し,適切な Makefile を生成します.まずはこのconfigureを実行してください. % ./configure コンパイラは "gcc", デバッグオプションは "-O2 -g" がデフォルトです. これらを明示的に指定したい場合は,configureを実行する前に,それぞれ環 境変数 "CC" および "CFLAGS" を設定してください.なおコンパイラはANSI C 準拠のコンパイラをご使用下さい.以下はIRIX6.3でccを使用する場合の例です. csh,tcsh系: % setenv CC cc % setenv CFLAGS '-n32 -O' % ./configure sh,zsh系: % CC=cc; export CC % CFLAGS='-n32 -O'; export CFLAGS % ./configure 標準でないパスに必要なヘッダがある場合は,環境変数 CPPFLAGS を指定し てください. % setenv CPPFLAGS '-I/home/somewhere/in/my/dir/include' configure 時のオプションで,Juliusのアルゴリズムの設定を変えることができます. 基本的には以下の3種類のプリセット設定から選択してください. 1) --enable-setup=standard 標準版(低速,最高精度) 2) --enable-setup=fast 高速版(高速,高精度) (デフォルト) 3) --enalbe-setup=v2.1 rev.2.1互換 なお何も指定しなければfast(高速版)になります. ./configure のオプションの詳細については,付属の README.configure を ご覧ください. □コンパイル % make を実行すると,julius, mkbingram, adinrec の各ディレクトリ下に それぞれの実行バイナリが生成されます. □インストール (optional) % make install を実行すると,実行バイナリとオンラインマニュアルがインストールされます. ・実行バイナリ /usr/local/bin/julius /usr/local/bin/mkbingram /usr/local/bin/adinrec ・オンラインマニュアル /usr/local/man/man1/julius.1 /usr/local/man/cat1/julius.1 /usr/local/man/cat1/mkbingram.1 /usr/local/man/man1/adinrec.1 /usr/local/man/cat1/adinrec.1 なおjuliusは実行バイナリのみで動作しますので,上記のインストールは特に 必要ではありません. 以上でインストール作業は完了です.以下の文書もあわせてご覧下さい. ・doc/Tutorial … チュートリアル ・README.mic … マイク入力の手引き ・README.configure … configure オプションの詳細 以上