複数の音源分離結果のうち,IDが指定した値以上のものだけを 出力させたいときに用いる. 特に, GHDSS ノードのFIXED_NOISEプロパティを trueにした場合は, 定常ノイズ分離結果に負のIDが振られるので, それ以外の音を処理するためのフィルタとして使用する.
無し.
どんなときに使うのか
音源分離ノード GHDSS は,ロボットの電源を入れるが移動はさせない. すなわちノイズ(ファンの音など)が定常かつ既知,という条件下で音源分離をする場合, そのノイズの分離結果のIDを-1として出力する. このとき,GHDSS ノードの後に SourceSelectorByID を接続し,MIN_ID を 0 に 設定すると,定常ノイズの分離音を以後の処理で無視することができる.
典型的な接続例
図 6.99 に接続例を示す. 図に示すように,このノードは,典型的には GHDSS の後段に接続される.
入力
: Map<int, ObjectRef> 型.通常は音源分離ノードの後段に接続されるので, Map のキーになる int には音源IDが対応する. ObjectRef は分離を表すVector<float> 型 (パワースペクトル) か Vector<complex<float> > 型(複素スペクトル)である.
出力
: Map<int, ObjectRef> 型.音源IDがMIN_IDより大きいデータだけを 抽出したデータが出力される.Map の内容は INPUT と同じに なる.
パラメータ
パラメータ名 |
型 |
デフォルト値 |
単位 |
説明 |
MIN_ID |
0 |
この値より大きいIDの音源は通す. |